馬インフルエンザ

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ウマ類に発生する急性呼吸器疾患

馬インフルエンザは、馬やロバ、ラバ、シマウマなどのウマ類に発生する、発熱を伴う急性呼吸器疾患です。動物の伝染病の中では特に伝染性が強く、日本では届出伝染病(注7)に指定されています。馬インフルエンザの症状はヒトのインフルエンザに似ていて、40度以上の高熱や激しい咳、大量の鼻汁等が特徴です。ウマ1型とウマ2型のウイルスがあり、感染馬の飛沫や排泄物から、群れの馬に急速に空気感染します。競走馬のトレーニングセンターのように集団飼育している所では被害が大きくなり、関係者には心配な病気です。

 

馬インフルエンザは、ヨーロッパやアメリカでは古くから年間を通して発生していました。日本で大流行したのは1971年です。その年に海外から輸入された5頭の馬が感染していたために、わずか39日間に全国で6,782頭の馬が発症して、東京では中央競馬の開催が中止される等の被害が出ました。その後は沈静化していましたが、2007年に36年ぶりに発生して16都道府県に広がり、競馬や国体の馬術競技が中止される事態になりました。海外では、中国の大規模な発症例が有名です。中国では1989年から1994年の間に二度の大流行があり、1994年には137万頭が発症して約19,000頭が死亡しました。今もヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア等で小規模な発生が続いています。

 

馬はお子さんにも人気の動物なので「乗馬スクールの馬から、うつることはないの?」「子供をファミリー牧場のポニーと遊ばせても大丈夫?」と気になる方もいるかもしれませんね。でも、心配はありません。馬インフルエンザはヒトに感染しませんし、今まで世界でヒトへの感染も報告されていません。予防としては、ワクチンの接種が行われています。特に競走馬に対しては、半年に1回のワクチン接種が義務付けられ、輸入馬に対する検疫の徹底や発生国からの輸入制限などの厳しい管理が行われています。








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